バックヤードツアー体験記
12月12日(土)学芸員の案内でバックヤードツアーが行われ、ボランアティア15名が参加しました。
発掘された出土品は車庫から搬入され、隣の保存科学室や作業室で洗浄し土器の破片一つ一つに遺跡の名前や番号などを“注記”する細かな作業や、破片の接合をするなどの作業を行っている。
出土品の整理・記録は出土品整理室・図面整理室・写真撮影室で行う。研究室は博物館や教育機関の研究者が資料調査する際の会場としても使用されている。書庫は発掘調査報告書・博物館の刊行物が県別に収蔵され、江坂図書など研究者の収蔵書なども多数あった。
一般収蔵庫は2階建てになっており、遺跡ごとに整理され保管されている。473㎡の広さで水色のトロ箱7000個の収納が可能だが、もうすでに半分ほど収納されているとのことだった。出土品の他に重要文化財などを貸し出した時に、代わりに展示するレプリカもあった。
特別収蔵庫には重要文化財が適温・適湿で収蔵されており、他館に貸し出しの時や返却された時には急激な温度・湿度変化を避けるため前室にて一次保管され大切に扱われていることを知った。
当館は縄文館として展示だけでなく、発掘調査などで得られた成果を広く発信し、埋蔵文化財センターとしての役割を担っていることを改めて実感した一日となった。(白座)