考古学講座(後期①)を開催しました
12月7日(土)に考古学講座を開催しました。今回からの後期日程は、世界遺産登録をめざす北海道・北東北の縄文遺跡群と、史跡の保存や整備活用について学ぶ内容となっています。
第1回目は北海道大学大学院文学研究院教授の小杉康先生をお招きし、「世界遺産としての縄文遺跡の価値を考える」と題してご講演をいただきました。
ご講演では、これまでの縄文文化の定義や、世界遺産登録に向けての課題などについてのお話をいただきました。
小杉先生は、北海道千歳市の美々4遺跡や埼玉県の東北原遺跡からみつかった中空動物形土製品に注目し、その特徴から縄文文化の広がりは、ある一つのムラを中心に拡散するのではなく、各地の集団同士のつながりによる網目状に広がっていくのであり、大きな集落などはその中継点になっていたということを述べられました。
次回は1月18日(土)の開催です。函館市教育委員会の福田裕二氏をお招きし、構成資産の一つである大船遺跡を含む北海道の道南地域の縄文遺跡についてお話をいただきます。ぜひご参加ください!