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考古学講座を開催しました!

5月11日(土)から是川縄文館考古学講座がスタートしました!

5〜7月の前期日程では、「北海道・北東北の縄文遺跡群と世界遺産vol.4」と題して、世界遺産登録への取り組みが進む縄文遺跡群について学ぶための講演会を3回にわたり開催します。

令和元年最初となる第1回の講師には、縄文遺跡群の世界遺産登録推薦書案の策定などにご尽力されている国際教養大学准教授の根岸洋先生をお招きし、「世界の先史時代と縄文遺跡群」というご演題でお話しいただきました。

ご講演では、縄文遺跡群の価値を整理するために取り組まれた世界各地の先史時代との比較研究についてくわしくお話しいただきました。
ロシア極東やアジア、ヨーロッパ、アメリカでは、狩猟・漁労をして食料をもとめて移り住むくらしから、農耕と定住のくらしに変わることが明らかになっており、中国など東アジアでは約10,000年前には初期農耕が行われているようです。
日本列島での農耕のはじまりは、世界のなかで遅く、稲作が行われる弥生時代になってからですが、縄文時代がはじまる約15,000年前には土器がつくられ、定住をしていたと考えられています。農耕が行われておらず、採集、狩猟、漁労をくらしの支えにしながら定住をしていたことが、世界に類のない縄文時代の特徴であり、誇れる価値であると解説されました。比較研究では世界の先史時代と縄文遺跡群とで、似ている点と似ていない点をどのように整理してユネスコに説明できるかが重要であり、今後も登録へ向けてさらなる研究に取り組まれていくことをお話しされました。

次回は6月15日(土)の開催です!
縄文遺跡群の構成資産から、特別史跡三内丸山遺跡が登場します!三内丸山遺跡センターの茅野嘉雄先生によるご講演です。
縄文遺跡群の国内推薦、世界遺産登録まで、ぜひ一緒に盛り上がりましょう!