令和6年度の松ヶ崎遺跡第11地点の発掘調査を開始しました
是川縄文館では、令和元年度より松ヶ崎遺跡第11地点の発掘調査を行っています。
【松ヶ崎遺跡について】
松ヶ崎遺跡は、新井田川と新井田川の支流である松館川に挟まれた標高27~45mの丘陵突端部に位置する、縄文時代中期を中心とした集落跡です。遺跡範囲は東西710m×南北640mを有します。
以前は西長根遺跡と松ヶ崎遺跡に分けられていましたが、両遺跡の性格・内容が連続するため、平成19年(2007)年に『松ヶ崎遺跡』として統合されました。
【これまでの調査結果】
時期:縄文時代中期頃(約5000~4000年前)
遺構:竪穴建物跡やフラスコ状土坑、土坑墓、盛土遺構など
出土遺物:縄文土器や石器、土偶、炭化物、動物の骨、貝など
【令和6年度の調査】
令和6年度は、松ヶ崎遺跡第11地点調査区北側の発掘調査を行っています。
調査区北側では縄文時代の竪穴建物跡や土坑(フラスコ状土坑や土坑墓)などの遺構が多数検出しており、土器や石器、動物の骨、鹿の角の加工品、貝、琥珀などが出土しています。
11月まで調査が続きますので、様々な調査結果が予想されます。
いのるんの公式X(旧Twitter)でも松ヶ崎遺跡の調査状況を発信しておりますので、ぜひご覧ください。