考古学講座スタートしました!
令和6年度前期考古学講座が始まりました。
前期の講座は「縄文時代の植物利用を読み解く」をテーマとして、令和6年度夏季特別展のプレ講座としてしています。
第1回は、弘前大学人文社会科学部の片岡太郎准教授をお迎えし、
「X線CTが紐解く、縄文時代の漆工芸の秘密」と題し、ご講演いただきました。
遺跡からみつかる漆塗り櫛や籃胎漆器は、漆のみが残り、内部の素材が失われたものがほとんどですが、片岡先生は、それらをX線CT撮影し、データ解析することによって、失われた素材を復元表示することを開発されました。
ご講演では、北日本各地の櫛や籃胎漆器の内部をご説明いただきながら、その場で、PCによる籃胎漆器の解析作業を実演され、縄文漆工芸の秘密を紐解いていただきました。
次回(6/15)は、秋田県立博物館の斉藤洋子学芸主事をお招きし、秋田県内の編組品についてご講演をいただく予定です。→令和6年度前期考古学講座
片岡先生にもご協力いただいている、令和6年度夏季特別展「縄文の編み/組みの探究」は7/13の開催に向けて鋭意準備中です。こちらもご期待ください!