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ボランティア勉強会

1月20日、宇部則保氏(是川縄文館発掘専門員)による「遺跡から見た古代蝦夷(エミシ)の社会」を演題に講演会を広報班で企画しました。今回が4回目ですが、欠席者が多く残念でした。
演題のエミシと呼ばれた人々は、7世紀から9世紀にかけて、律令国家が築いた城柵の外に住んでいて、①アイヌの祖先、②文化習俗が異なる辺境の民、倭人であろうと認められるようになっている。蝦夷を10世紀まではエミシ、11世紀ごろからは、エゾと読まれるようになる。
丹後平古墳群(7世紀後半~8世紀前半)から、朝鮮半島で作られたとみられる黄銅製の
獅嚙式三累環頭大刀柄頭が、また法霊林遺跡の焼失した大型竪穴建物(平安時代初頭)のカマド煙出し穴から鉄製の大刀が見つかっている。
これらの大刀の持ち主は、大陸から渡来し、城柵の外に住むようになった民の長ではないかと、素人なりに思いをはせてしまいました。

資料:宇部2015「第三章 古代『八戸市通史編』」参考:是川縄文館HPボランティア:1.「中居の低湿地調査」2021.2.27;2.「八戸地方の古代集落」2022.1.15;3.「田向冷水遺跡から見た八戸地域の古墳時代」

(井上)