2023年3月野焼き
3月25日(土)久しぶりで野焼きがありました。昨年11月の野焼きは天候不良のため、その分も今回に持ち越されたこともあり、焼く作品が多く、お客さんの制作を中心としたものとボランティアの制作した黒色処理をするものに分けて野焼きをしました。中居遺跡は整備計画に沿って遺跡内に植えられていた立木のうち、縄文時代にはなかったと考えられている立木は伐採されたため、敷地内は広々とした景観に変わっていました。天候に恵まれ、ボランティアは新規加入の3名を含めて23名が参加、いつもの手順で作業を進めました。
今回はお客さんの合掌土偶に最終段階の高温で加熱する際に割れが多く発生し、この点を改善する必要を強く感じました。同時に焼いた土器には割れが少なかったこと、別の場所で焼いたボランティア制作の合掌土偶には割れが少なかったことを考えると、初心者であるお客さんが制作する合掌土偶は制作の段階で、接合部分に空気が残らないようにすることが重要ですが、しかし技術が未熟であり、制作時間も限られているので、それらを焼く場合には特別な対応が必要であるように思います。その方法として、それらの土偶に、金属の覆いをして焼くという方法はどうでしょうか。それによって、温度の上がり方が均質、かつ緩やかになり、熱破壊が軽減されるように思います。
なお、今回のお昼にはどんぐりの繊維から作ったひっつみがおつゆに入っており、おいしく、珍しくいただきました。野焼き終了後は分館内で新規加入者の自己紹介、野焼きの反省、これからの行事についての確認、館からの連絡などの打ち合わせを行い、散会しました。(村中)