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是川遺跡出土品の保存修理を進めています

八戸市では現在、貴重な文化財を良い状態で保存し活用するため、国庫補助金の交付を受けて重要文化財「青森県是川遺跡出土品」の保存修理事業を進めています。

平成 23 年度に重要文化財に追加指定された「青森県是川遺跡出土品」330点の中には、欠損部分や脆弱な部分があり、修理や補強を必要とするものがあります。特に漆製品や木製品は、状態が変化しやすいため、経過観察と適切な保存修理を継続的に行う必要があります。

令和2年度は、土器2点、木製品4点、漆製品9点、玉類21点の計 36 点、令和3年度は土器3点、漆製品8点の計11点の保存修理を行いました。修理では、細部の観察や X 線撮影により状態を確認し、クリーニングを施した後に、それぞれの材質や状態に応じた修理が行われます。

保存修理を行うことによって文化財は安定した状態を保ち、本来の美しい姿がよみがえり、展示等で公開・活用することが可能になります。今後も貴重な文化財を未来に伝え残していくために、少しずつ保存修理を進めていきます。

重要文化財「青森県是川遺跡出土品」と保存修理事業の概要

名  称:青森県是川遺跡出土品(指定番号00242)
指  定:昭和37年(1962),平成23年(2011) 追加
員  数:一括(963点) 種別:考古資料 時代:縄文時代
修理方針:解体修理・剥落止め・欠損箇所補修・保存台作成等
事業期間:
令和2年4月1日から令和4年3月31日(令和2年度)
令和3年4月1日から令和4年3月29日(令和3年度)
修理期間:
令和2年6月29日から令和4年3月31日(令和2年度)
令和3年6月3日から令和4年3月10日(令和3年度)
事 業 費 :文化庁補助金・市費
事業概要:重要文化財「青森県是川遺跡出土品」追加指定品の保存修理

保存修理事業紹介リーフレット
保存修理の工程

台付土器(令和2年度修理)

修理前
修理中(欠失部分に樹脂を充填)
修理後

本事業は、国宝重要文化財等保存・活用事業費補助金の交付を受けて実施されています。