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トチの実を食べる教室

11月20日(土)、縄文クッキング教室が開かれました。トチの実は全国各地の縄文時代遺跡から見つかっており、独特の苦みがあるためアク抜きなどの手間がかかりますが栄養価が高いためよく食べられていた食材であったと考えられています。今回、教室に参加したのは一般の方8名とボランティアは10名。
縄文人の栄養源であったトチの実、食べるためにはどんな手間と工夫があったのか説明を聞きました。トチの実は、縄文館分館の敷地内のあるトチノキから拾い集めて一晩水に浸けて虫殺し、その後ザルに並べてカラカラになるまで天日乾燥をさせておいたものです。
事前に用意した灰で灰汁作りから始まり、トチの実の皮むき。石の上に実を置き、石でたたいて殻を割り、お湯に浸けてから皮と渋皮を剥きとり、薄く切り粒々にします。
水さらししたトチの実を、鍋に入れ灰汁を加えて火にかけます。沸騰したらよくかき混ぜながら粒が無くなり、トロトロになるまで煮込みます。
トチの実のあく抜きをしたものを『コザワシ』と呼びます。今回は『コザワシで餡と羊かん』作り。参加者もボランティアの手ほどきを受けながら、餡が鍋の底に焦げ付かない様にへらで掻き回すなど、手間のかかる手順に驚き、縄文時代への話が盛り上がりました。出来た餡を試食。甘さと苦みの舌触りに、トチの実の食べるまでの大変さを体験した教室でした。(畑)