令和3年度第1回の考古学講座を開催しました!
5月15日(土)から是川縄文館考古学講座がスタートしました!
5〜7月の前期日程では、「北海道・北東北の縄文遺跡群と世界遺産vol.7」と題して、世界遺産登録への取り組みが進む縄文遺跡群について、世界的な価値や構成資産、世界遺産としての保護と活用を学ぶための講演会を3回にわたり開催します。
令和3年度第1回の講師には、日本イコモス国内委員会委員長として、日本における世界遺産の保護と活用の取り組みをリードする国士舘大学名誉教授の岡田保良先生をお招きし、「世界遺産登録の先にあるもの -ICOMOSの立場から」というご演題でお話しいただきました。
ご講演では、世界遺産の現状や登録へのプロセス、我が国におけるこれまでの世界遺産登録についてICOMOSとしての立場から詳しく解説していただきました。また、近年の世界遺産委員会の登録決議に付される条件について取り上げられ、開発行為と遺産保護のバランスを図る「遺産影響評価」の重要性や、現在の喫緊の課題である日本の「Seibi(史跡整備)」を国際的にどのように理解を得ていくかについても紹介されました。
また、世界遺産登録後の遺産を守っていく責務について述べられ、危機遺産に指定されている他国の世界遺産や、登録が抹消となった事例についても触れられ、これから世界遺産を取り扱うことになるだろう私たちにとって、心構えとなるお話をしていただきました。
次回は6月19日(土)の開催です!2本立ての講座になります。
縄文遺跡群の構成資産からキウス周堤墓群(北海道千歳市)と、関連資産から鷲ノ木遺跡(北海道森町)が登場します!
縄文遺跡群の世界遺産登録までぜひ一緒に盛り上がりましょう!