遺跡見学
令和2年9月29日(火)にボランティアガイドの学習会として一王寺遺跡発掘現場見学会が行われ、発掘担当の職員の方から発掘状況の説明を受けました。現在、一王寺遺跡は遺跡全体の2%程度の調査状況であり、昨年から6年計画で集落の広がりなどの調査が行われています。
今回、見学した発掘現場は昨年の発掘場所から西側で行われており、縄文前期から後期の竪穴建物跡、配石遺構、捨て場などが確認されているとのことです。
捨て場の中には竪穴建物廃棄後の凹地に形成されたものもあり、また南側では東西に延びる溝が確認されています。この溝がどのように使われていたのかは今のところ分からないようです。
一王寺遺跡は縄文前期から中期の遺跡として知られていますが、今回の発掘調査においても縄文後期の竪穴建物跡なども確認されたということで、今後の調査結果がどのようになるのか待ち遠しく思います。(星谷)
※一般参加者向けの現地説明会は、新型コロナウイルス感染症の影響により、開催しませんでした。今回のガイド向けの見学会は、普段活動をともにしているボランティアガイドから、参加希望者を募り、感染防止対策を実施した上で開催したものです。(是川縄文館 広報担当)