考古学講座を開催しました!
6月15日(土)是川縄文館考古学講座第2回を開催しました!
5月から7月の前期日程では、「北海道・北東北の縄文遺跡群と世界遺産vol.4」と題して、世界遺産登録への取り組みが進む縄文遺跡群について学ぶための講演会を3回にわたり開催しています。
第2回は、講師に三内丸山遺跡センター保存活用課の副課長を務めておられます、茅野嘉雄氏をお招きし、「円筒土器文化の地域性と三内丸山遺跡」という演題でお話しいただきました。
北海道・北東北の縄文時代前期、中期の文化に代表する円筒土器は、地域ごとに模様の特徴に違いがみられますが、共通点も多いそうです。当時から人々は地域間の交流を行っていたということをお話しになりました。
また、円筒土器文化の代表的な遺跡でもある三内丸山遺跡では、出土した黒曜石製の石器や石斧の原料などから、北海道とも密接な交流があったということがわかっているそうです。採集・狩猟・漁労を基盤として定住をし、1万年以上続いた世界的に類をみない縄文時代ですが、津軽海峡を挟んで一体的な文化圏が形成されたということも北海道・北東北の縄文遺跡群の世界に誇る価値であるとお話しになりました。