考古学講座(後期第3回)を開催しました
2月2日(土)に、是川縄文館考古学講座の後期第3回を開催しました。講師に、福岡県世界遺産室の大高広和先生をお招きし、「「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群、世界遺産登録のあゆみ」と題してお話しいただきました。
沖ノ島は九州の沖合い約60kmに浮かぶ島で、神が宿る島として4世紀後半から祭祀が継続して行われてきました。1954年から調査が行われ、祭祀の跡がみつかっており、銅鏡や馬具、ガラス碗などが当時のままの状態で出土しています。これらの遺跡は、千年以上もほぼ手つかずの状態で保存され、当時の祭祀の様子がわかる貴重な遺産です。こうした沖ノ島に対する信仰は現在も宗像大社での祭祀に受け継がれています。
講演では、沖ノ島と関連遺産群の概要や価値と、2017年の世界遺産登録までの取り組みについてお話いただきました。また、現在関係自治体で行っている事業についてもご紹介いただき、縄文遺跡群の世界遺産登録に向けて、参考となる講座となりました。
今年度の考古学講座は今回で最後ですが、来年度も考古学講座を開講予定です。ぜひお越しください。