企画展考古学講座を開催しました
10月27日(土)に企画展考古学講座を開催しました。
本講座は、10月6日から開催した秋季企画展「どうぶつと縄文人」にちなんだ講座です。講師には、動物考古学をご専門とされている明治大学兼任講師の樋泉岳二先生をお招きし、「動物と縄文人」を演題としてお話しいただきました。
ご講演では、八戸・小川原湖周辺を中心とした青森県の縄文貝塚から出土した動物遺体(貝殻や魚骨・鳥獣骨)や骨角器(動物の骨や角、牙を加工した道具)の分析結果をご紹介され、それをもとに動物と縄文人のかかわりあいのようすについて、狩猟・漁労や自然環境の面から解説されました。企画展の内容について、参加者の理解をより深められた講演会となりました。
当日は、あいにくの天気の中、多くの方にご参加いただき、まことにありがとうございました。
12月からは、後期考古学講座がはじまります。前期に引き続き、「北海道・北東北の縄文遺跡群と世界遺産vol.3」をテーマとして、縄文遺跡群の世界遺産登録に向けた講演会を3回にわたり開催します。第1回目の12月8日(土)は、岩井浩介先生による「岩木山を望むまつりの場 -大森勝山遺跡」、髙部由夏先生による「貝塚からみる人々のくらし ―二ツ森貝塚―」の2本立てのご講演です。
また12月15日(土)には、当日から始まるパネル展にちなみ、奈良文化財研究所の中村一郎先生をお招して「文化財を撮る―写真が遺す歴史」というテーマで講演会を開催します。
こちらもぜひご参加ください!