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考古学講座(後期第2回)を開催しました!

1月16日に新年1回目となる考古学講座を開催しました!今回の講師は、東京大学大学院人文社会系研究科附属次世代人文学開発センター特任助教である、國木田大先生です。「土器の発明と縄文クッキーを科学分析で探る」というご演題でお話していただきました。

國木田先生は、放射性炭素年代測定や炭素・窒素同位体分析といった自然科学的な分析方法を利用して、縄文文化研究の様々な課題に取り組んでおられます。

 

ご講演では、科学分析の原理をわかりやすく解説していただきました。土器の内部に残されたおこげを分析することで、何年前ごろに何を煮炊きしていたのかがある程度わかるそうです。先生は、特に古い時期の土器に残されたおこげを分析することで、なんのために土器が作られはじめたのか研究しておられます。これまでの分析で、遺跡の周辺環境によって煮炊きしていたものが異なることがわかってきたそうです。土器が発明された理由は、地域によって異なるのかもしれません。

また、山形県押出遺跡などで出土している縄文クッキーは、同位体分析の結果からドングリなどの堅果類が主成分のようですが、作られた目的など、わからないこともまだまだあるそうです。

なかなか聞く機会のないお話ばかりで、縄文文化研究の幅広さがわかる講座となりました。