企画展考古学講座を開催しました
平成27年度秋季企画展「小川原湖周辺の縄文文化」の考古学講座を11月7日に開催しました。
講師に青森県教育委員会文化財保護課の斉藤慶吏 文化財保護主査をお招きし、「小川原湖周辺の縄文遺跡と貝塚」についてご講演をいただきました。
斉藤さんは動物考古学がご専門で、埋蔵文化財の発掘調査をご担当されております。企画展で展示した、草創期の赤平遺跡や、前期の東道ノ上(3)遺跡などの調査にあたられ、調査時の苦労話を交えながらの和やかな雰囲気の講座となりました。
貝や獣骨などの動物遺存体からは、当時の食生活を知るだけではなく、狩猟や漁労といった生業の季節性やスケジュールを知ることができる重要な資料であり、それらが良好な状態で出土する「貝塚」が豊富にある小川原湖周辺は、研究上とても重要なエリアであることをご説明いただきました。貝殻成長線や、水中遺跡など多彩なトピックで時間いっぱいまでお話をいただきました。