考古学講座(前期第3回)を開催しました。
5月から3回にわたり開催してきた考古学講座「縄文人の漆利用」のしめくくりとして、弘前大学准教授の上條信彦先生をお迎えし、講演会を開催しました。
今回の演題は「亀ヶ岡文化の漆製品とその製作技術」でした。発掘調査で漆製品が出土した際のエピソードをまじえながら、漆製品の製作技術についてお話いただきました。先生は漆製品の自然科学的な分析にも取り組んでおられ、中居遺跡出土の漆製品も分析しておられます。ご講演ではその成果をいちはやく報告してくださいました。
先生は、漆製品には縄文時代のさまざまな技術が集約されており、分析の方法を工夫することでより多くの情報を引き出すことができる、と話しておられました。
ご講演に登場した漆製品の一部は夏季特別展「漆と縄文人」で展示する予定です。ぜひ実物をご覧になってください!
今年度の考古学講座(前期日程)は今回で終了となります。後期日程は12月〜2月、全3回を予定しております。詳細は決まり次第ホームページ等でお知らせしますので、ご期待ください。