11/8秋季企画展イベントを開催しました。
10月11日(土)から開催中の秋季企画展「海と火山と縄文人 -是川縄文館・東京大学共同研究展示-」のイベントとして、「企画展ギャラリートーク」と「企画展考古学講座」を開催しました。各イベントとも、たくさんの参加者があり、館内はとてもにぎわっていました。多数のご来場、ありがとうございました。
イベントの講師には、東京大学大学院教授の辻誠一郎先生をお迎えしました。辻先生は是川縄文館との共同研究者で、秋季企画展開催にあたり展示指導などにご協力いただきました。
11時から開催したギャラリートークでは、展示品を通して、八戸地域の環境変動と縄文人のくらしについて解説していただきました。群馬県板倉町の寺西貝塚や秋田県由利本荘市の菖蒲崎貝塚の大型はぎ取り貝層と、当市の長七谷地貝塚で出土した貝類との比較をふまえ、縄文海進と十和田火山の巨大噴火によって、八戸地域には他にない特徴的な環境変動があったことが紹介されました。
14時からは企画展考古学講座「海と火山と縄文人」を開催しました。これまで3年間にわたって実施してきた共同研究の成果について詳しく解説され、また、是川縄文館と東京大学との共同研究が今後も継続していくことと、これからの研究の展望についてもお話しいただきました。八戸地域の新たな歴史が明らかになり、参加者はとても興味深く聴講していました。辻先生には参加者からのたくさんのご質問にもお答えいただきました。
講座終了後には秋季企画展図録購入者を対象に、サイン会も開催しました。たくさんの方に図録をお買い求めいただき、サイン会には長蛇の列ができていました。
是川縄文館・東京大学の共同研究は、今回の秋季企画展の開催をもって一段落が着きましたが、今年から3年間、継続して共同研究に取り組んでいきます。今後の研究の成果については、また企画展示として報告していきたいと思いますので、ぜひ今後の活動にご期待いただきたいと思います。