特別展イベントを開催しました！

開催中の特別展「トーテムポールの人びと～漁労・狩猟採集民のくらし～」の併催行事として、講師に国立民族学博物館の齋藤玲子先生をお迎えし「特別展ギャラリートーク」「特別展考古学講座」を開催しました。たくさんのご参加ありがとうございました。

11：00よりスタートしたギャラリートークは、特別展の核となる北西海岸地域の環境・くらし・文化について、展示品を通して解説していただきました。展示品は、動物をモチーフとした紋章がデザインされており、様々なデザインについて「絵解き」解説では、その表現の多様さに驚きの声が上がっていました。

14：00からは特別展考古学講座「サケがつなぐ東西の文化～北西海岸先住民とアイヌ民族～」と題し、ご講演いただきました。展示で紹介している北西海岸先住民とアイヌ民族について、民族学調査の研究成果をもとにお話いただきました。北西海岸先住民の歴史と文化について、さらに、最も身近な先住民であるアイヌ民族について、興味を持っていただき、知っている方は認識を深められる講座となりました。

民族学は、今を生きる「人びと」との対話から研究が行われており、モノから歴史を復元する考古学とは大きく異なります。モノだけでは図り知ることのできない、くらしや文化を考える上で重要な研究ということを改めて認識する、貴重な機会となりました。今後も、考古学に限らず他分野の研究についての企画展・特別展・講座を開催していきたいと思います。