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平成26年度是川縄文館考古学講座(前期第3回)を開催しました!

H26-1archaeologicallecure3-thumb-400x300-4517月12日(土)に平成26年度3回目の考古学講座を開催しました。本講座は、平成26年5月~7月を前期日程として、「北方民族の世界」をテーマとした講演会となっており、8月1日(金)開催予定の特別展「トーテムポールの人びと – 漁労・狩猟採集民のくらし – 」のプレイベントでもあります。

今回の講師は、東京大学大学院教授の佐藤宏之先生です。ご講演は、「クイーン・シャーロット諸島の民族考古学的調査 – 北米北西海岸ハイダ族の世界と環境 -」と題し、クイーン・シャーロット諸島での現地調査の成果について、お話をいただきました。

北西海岸の先住民は、トーテムポールをはじめ豊かな木の文化を育み、サケ・マスを中心とする漁労を生活の柱にくらしを営んでいました。直接の比較ができるものではありませんが、こうした先住民の様子は、日本列島の縄文時代におけるヒトのくらしに通じるところがあり、今回取り上げられたハイダ族は、研究上、さまざまなヒントを与えてくれる民族誌として知られています。

ご講演では、クイーン・シャーロット諸島をめぐる先住民の歴史や、ハイダ族の生業・集落の移り変わりについて詳しく解説していただきました。とくに調査で撮影された豊富な写真からは、現地の生の様子を知ることができ、ハイダ族の文化と生活環境を感じることができました。

本講座「北方民族の世界」は、今回をもって終了となります。多くのみなさまからご聴講頂き、誠にありがとうございました。ぜひ、8月からスタートする特別展「トーテムポールの人びと」にご期待ください。考古学講座の後期日程は、12月からの開催予定です。今後、当HPや広報はちのへなどで告知しますので、ぜひそちらもご参加ください。

また、8月30日(土)には、特別展にちなんだ考古学講座を開催する予定です。時間は14時から、会場は是川縄文館1F体験交流室となっており、講師に国立民族学博物館の齋藤玲子先生をお招きして、「サケがつなぐ北太平洋の文化 ~北西海岸先住民とアイヌ文化~ 」をご演題にお話しをちょうだいします。また、この日の11時には、齋藤玲子先生による特別展ギャラリートークも開催しますので、あわせてぜひご参加ください!