平成25年度考古学講座(前期第1回)を開催しました。
平成25年5月~7月にかけて全3回にわたって行う、平成25年度前期の考古学講座の第1回目を、5月18日(土)に開催しました。
第1回目の講師は、國學院大學講師の大工原豊先生です。ご講演は、「石器からみる縄文社会」と題し、縄文石器研究の総論についてお話しをいただきました。
縄文時代には石鏃、石匙などをはじめ、様々な種類の石器が作られます。大工原先生はこうしたそれぞれの石器の歴史的意義を一つ一つ読み解いていくため、精力的に研究に取り組んでおられます。ご講演ではこうした縄文石器の形や作り方の変化、使い方について、その研究成果を披露していただきました。
また先生は、旧石器時代から縄文時代への移り変わりを読み解く上で、石鏃の総体的な研究が必要であると力説されました。石鏃は、縄文時代から特徴的に出現してくる縄文人の代表的な石器であり、その重要性にあらためて気づかされました。
次回は、平成25年6月22日(土)14:00からです。黒耀石体験ミュージアム学芸員の大竹幸恵先生をお迎えし、「縄文時代の黒耀石鉱山に託された想い」という演題のもと、ご講演をいただくこと予定です。次回もお聞きのがしのないよう、ぜひご参加ください。